ジャズの暗と明 -ヘドロの論理-

JAZZその他音楽

2020年10月3日(土)14:00-16:30 (含む休憩)。多少は郊外ですが新宿の都心で思い切りヘドロにまみれてきました。ピットイン昼の部。

ヘドロ一号、中村恵介さん(TP): ワウワウペダル、エコーなどなど思い切りロックが入り、好きです。一方で「伝承」をすごく感じます。

ヘドロ二号、織原良次さん(フレットレスB):すみません、フレットレスというとどうしてもJACO PASTRIOUS が浮かんでしまいます。堪能できます。弓を使った様々な実験的。好きです。

ヘドロ三号、本田珠也さん(DS): 広くなくて申し訳ありませんが、これってチャレンジですよね。太い幹になっていきますように。ただ応援しています。

さてさて、バンドのテーマは「ヘドロの暗と明」ということです。ジャズってそもそも歴史的に、「抑圧された黒人の反発と音楽に向けたエネルギーの発散」というのが根底にあるので、どうしても「暗」が出てしまいます。それが、様々な社会活動等々で構造も変わり、「明」がかなり表に出た転機は、私はCHICK COREA のカモメだと思っているのです。それ以降は様々交差しながら展開。

さてさて、暗い話ですみませんが、コロナで社会は暗の部分が再び表にかなり出てしまいました。いくら頑張っても報われないような現実。辛いですね。ある意味では、カモメ以前の暗に戻ったのかもしれません。しかし、その暗だって、そんなに悲観的な言い方をしなくてもイイように思います。ジャズには常に「前を向くエネルギー」が脈々と引き継がれています。それを「明」と見ることだってできます。「明」はアイドル系のただの明るさ、だけではないのですから。

私たち「ジャズ者」は、ひたすらそれを信じて応援するしかありません。

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