消えゆく銭湯の煙突

公衆浴場

相変わらず月に4回、せっせと銭湯通いの恩恵を被らせていただいています。暑い夏は夏で、仕事のストレスを湯舟と水風呂に交互に入ることでかなり解消させてもらいました。寒くなった今は水風呂は私には必要なく、ただ湯舟だけで十分幸せになれます。

ところでところで、このブログ始めたきっかけはシニア突入なのですが、銭湯通いが当初は広がりがあるのかと期待したのです。家から軽く歩くだけで数件はあります。銭湯巡りが楽しいはず。しかしですね、どうもそうでもない。今では家に一番近いところとその次のところに落ち着いてしまっている。早い!

何ででしょう?どうもそれぞれの銭湯での「差別化」が薄いような気がします。番台でお金払い、ロッカー使って着替えをして、浴室に向かう。洗い場で体を洗い、湯舟でゆっくり体を浸らせる。湯舟は2-3あるところもありますが、一つしかないところも多い。サウナも備え付けられているようですが別料金って大きく表示されている。そうすると、もうそれで終わってしまうのです。後はロッカーに戻り着替えて家に帰るだけ。

これでは特に若者層を取り込むのは難しい、ということで作られたのが「スーパー銭湯」だと思います。大きな施設に複数の湯舟、サウナ、お風呂を出てお食事、マッサージもある。一日楽しめるような娯楽施設とした。何回もいったことがあります。これはこれでなかなか楽しいところだと思いますが、やっぱり大資本が必要で、街中の銭湯とは性格が異なるものでしょう。銭湯の範疇でもっと客に幅広く楽しみを提供できないか。こんなことを湯舟につかりながら時折考えます。(特にやることはないし)

そうだ、待合室をCAFE併設にしてみたら如何でしょう?そんなに広くさせる必要はない。飲み物は銭湯では大抵飲めます。でも、冷蔵庫からビールなりジュース取り出して、って味気ないじゃあないですか。そこをちょっとだけ手を加えてちゃんとしたコーヒー用意するとか。日本の喫茶店文化の大きな特色の一つは+αを作り上げることのようです。喫茶店に何かを加えてしまう。ジャズ。本屋。私の知り合いは-香港ですが-時計の販売店にCAFEを加えてしまった。銭湯に隣接するコインランドリーをCAFEっぽくするところも増えましたよね。

あっ、そうそう、ふと気が付いたのですが、うちの周りの銭湯み煙突がないのですよ。昔は、煙突を目指して銭湯に辿り着くみたいに切り離せないような印象がありました。地方にいけば健在なのかもしれません。考えたらマンションの1Fを銭湯にしているようなところもあります。大浴場を備えるホテルにどーんと煙突がそびえていないのと同じ理屈なのでしょうね。風物は変わっていくものでしょう。何といっても湯舟に入るお風呂は日本の貴重な文化です。煙突だけでなく銭湯そのものが消えていくようなことにはならないよう、ぜひ頑張っていただきたいと切に願うものです。

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