尿管結石に思う

雑記

2022年2月15日(火)。尿管結石で手術を受けました。

複数回経験した病気で、激痛でかなり苦しい思いをしたのですが、激痛の発作症状が過ぎて石の位置が変われば不思議なくらい平常に戻るという特性からなのか、思えば再発防止に中途半端になっていたのかもしれません。しかし手術を受けるとなると話は別です。今回は石が比較的大型で自然に排出される可能性が低いという医師の判断もあって手術に至りました。徹底的に可能な体質変革で、石を遠ざけようと思います。尿管結石の痛みはかなりすさまじいことはかなり認知されてきているようです。しかしそれでも予防についてはそれほど広くは知られていないようです。ー何よりこの私自身がそうでしたー

大きなリスクがここにあります!今回感じた様々を含め、少しでもお伝えできれば、と思います。

1.尿管結石とは

尿管とは、腎臓でできた尿を膀胱まで送る細い管なのですが、腎臓内に発生した石が尿管を通るときに激しい痛みを伴うことがあります。その石が尿の排出を堰き止めることになると腎臓が腫れる症状になり背中に重い痛みを感じます。今回は私は双方でした。

10㎜以下の比較的小型なものは、一時的に痛みはあっても、鎮痛剤でこらえても、流れて自然排出できればそこで終了です。私の複数回もそうでした。しかし10㎜を超える大型なもの、ないしはなかなか流れずに尿管に留まるものは、外科手術で排出をするしかありません。外科手術には3つほどの方法がありますが私の場合は「TUL」と呼ばれるもので、尿管に内視鏡を挿入し、先端のレーザーで石を破砕する、というものでした。もちろん全身麻酔です。比較的短い時間の手術で入院も3日間でした。

2.尿管結石の頻度

生涯羅患率という尺度では、男性が15.1%、女性が6.8%。かなり高いですよね。男性の割合が高い。男性の7人に一人は人生で一度は経験する(複数の再発を考えず)という言い方ができます。実際、尿管結石の体験談を話すと、周りで複数の方から「私も経験しました」といったお話を大抵伺います。例外なく激痛のお話。

3.予防

ここが大切なポイントなのですが、尿管結石予防=①水を大量に飲む(1日2リットルが推奨)。ここはかなり行き渡っているとは思いますが、それ以上になかなか踏み込めないように感じます。ー何よりこの私自身がそうでしたー

しかも拡大解釈も横行して2リットルに食事の水分を入れ込んだり、珈琲、紅茶、プーアール茶など”高リスク”の飲料を入れ込んだり。私も珈琲への認識はあったのですが、もともと強固な拘りのある世界で、結構の”逃げ”をしていました。プーアール茶は別に大好きな飲料でずいぶんがぶ飲みしたものでした、といった具合です。純粋の飲み物としての水を2リットル。

②”高リスク食品、飲料”=シュウ酸と呼ばれる成分を多く含むものを抑える。筆頭に挙げられるのがほうれんそう、キャベツ、ブロッコリー、等々(茹でると成分が多く抜け出るようです)。珈琲等上記飲料。

③逆にリスクを抑える働きのある食品を意識して摂る=海藻類、カルシウム、クエン酸を含む食品

食事療法って、もっと極めて厳密に行う必要がある病気はあります。そういった病気は広く指導の機会もあるように思います。結石予防はそこまで厳密に行う必要はないとは思いますが、それでもこれだけ広い範囲のリスクがここに存在する以上、もっと上記3点は広く認知されてもいいと思うのです。

私自身は、上記3点を過剰に無理せず適切に組み込むことを始めました。①は比較的簡単に自分で変化が見られる。2週間の継続があれば「それが当たり前」くらいに習慣とさせられる。これは自分自身驚きでした。②においては、珈琲を止めることは今現在無理なのですが(多くの気合すら堰き止めてしまう)、少し薄目に量を控えることであれば可能です。ミルクを入れたっていい。この辺は人それぞれの対処だと思います。

4.雑感

現代医療は目覚ましく進化を遂げているのを誰もが実感していると思うし、インターネット、各種SNS

での情報提供も同様です。しかしながら実際に病気にかかると、「医者まかせ」になってしまっているのも、同じくらい現実ではないでしょうか。もっと患者側が必要で客観的な情報を適切に入手でき、それを前提に医師に接し、できれば信頼の医療を受けられる、こんなのが理想だと思うのですが、その方向で何ができるのか、引き続き考えていきたいと思います。

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