「何も足さない」ただひたすら歴史の重みに浸る 新宿歌舞伎町NARCISSE

ジャズ喫茶

ジャズ喫茶の生きていく道の一つは「プラスワン」でしょう。コーヒーのおいしさの追求。食事・スイーツで勝負。抜群の雰囲気。などなど。

しかしもっと数多くがあるものかもしれません。その昔ウイスキーのコマーシャルに「何も足さない・何も引かない」ってコピーがありました。歴史を重視する店は、ただ音楽と歴史の重みだけで、いつだって行きたくなるような店も健在です。歌舞伎町のNARCISSEもそんな一つ。

そんな店には、ふらりと一人で現れるのもいいかもしれません。注文は、珈琲などのソフトドリンク、ビール・ウイスキーなどのアルコール飲料、どっちでもいい。ただ、音楽に身をゆだねる。音楽の主流は1960年代でしょうか。私の生まれた頃です。体感は持ちようがないが、推測はできます。大勢のミュージシャンが「ただひたすら、一生懸命、熱く音楽を発信していた時代」。そんな時代の空気が、押しつけがましさなど微塵もなく、当たり前の空気としてさらりと店内を覆いつくしています。

ライブハウスで生の演奏に接するのは、もちろん非常に刺激的です。しかしそれは当たり前ですが「今の空気」「今の呼吸」

少し違った空気、違った呼吸に触れることが、もし仕事のストレスの解消を目的に店を訪れるのであれば、それはピッタリの場となることでしょう。

新宿ナルシス

新宿歌舞伎町1-13-6 YOビル2F

03-3209-6900 (ちなみにピンクの公衆電話健在!)

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