「ガチ中華」 南洋中華の浸透

旅・食

先日ホッケンミーをおいしくいただいた「ペナンレストラン」(港区芝2-4-16 ☎03-3456-3239)に再びお邪魔して、今回はお目当ての「アッサムラクサ」(ペナンラクサ)を堪能してきました。

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アッサムラクサ。どうも日本では調味料の調達が簡単ではないようで、提供できないことがあるようで、どうしても欲しいときは事前に電話確認・予約がベターです。

アッサムラクサの4要素、「魚からの出しスープ」「チリの辛味」「タマリンド(アッサム)の酸っぱさ」「エビペーストの微かな甘み」が絶妙に混ざり合って、「ああなるほど、この本場そのもの(たぶん)であろう味をそのままで出すのは簡単ではないだろうなあ」と勝手に納得し、あっという間に完食いたしました。

そもそも麵料理はなんだってそれぞれの地方特性で様々なバリエーションが生まれるものでしょう。ラクサの場合、「アッサムラクサ(ペナンラクサ)」「カトンラクサ(シンガポールラクサ)」、「ニョニャラクサ(マラッカ発のカレー・ココナッツ風味味)」等々、細かくは多岐に亘りまさに郷土料理の風情となっています。ペナンではアッサムラクサが堪能でき、シンガポールではカトンラクサ。楽しみです。

さて、「マレーシア・シンガポール以外」の国々・地域ではどのような受け入れをされているのでしょうか?日本では、ざっと知る限り、「カップヌードルシンガポール風ラクサ」、KALDIの「プリマテイストラクサラーメン」、成城石井「シンガポール風ラクサ」、セブンイレブン「熱烈中華フェア!」でのラクサ!!。たくさんありあり。いつのまにか!!これはまさに「南洋中華の浸透」といえるように思います。(当然ながら・・風、とつけるあたりそもそも、「ガチ」にはなれないのでしょうが、浸透しておけばいつかは「原点回帰」がある!!)

もう一つ。上記すべて「シンガポール風」です💦

日清食品の開発に聞いてみたいのですが、どちらを選ぼうとしたときに、なにゆえに「シンガポール風」に決断したのか。やっぱり日本人の味覚に合わせて「まろやかさ」を推すものなのか。たぶんそうなのでしょうね。「ガチ中華」の激辛が受け入れられるところ、またペナンラクサのガツーンとくる辛味を感じた後ではどうしても幾分の残念さもあります。

ともあれ、ラクサ。 「プラナカン(ニョニャ)料理」での「広く浸透」している料理の筆頭のように思います。プラナカン(中国人がマレーシア地区に大量移民された後に、現地の配偶者と一緒になって独特に形成された諸文化を持つ民)の料理特性の根底には当然「中国」があるのでしょうが、そもそもプラナカン自体がパステルカラーの外観などだけの一般関心に留まり、なかなか深耕されていないように感じるところ、まだまだ研究の余地があるように思う次第です。(例えばペナンレストランの場合、店主のRobert Edward McLeanさんは30年前にペナンから日本に来た苦労人なのですが、お母さんが中国から来られたそうで、そこでの「味」がどうペナンレストランの味に展開されているのか、、などなど)

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