MEMORIES OF SADAO WATANABE

JAZZその他音楽
HOW'S EVERYTHING DISK1 SADAO WATANABE 1980

私のこれまでの人生で最もせつない一つは、1980年7月2日-4日の3日間におきました。場所は大阪の箕面市という北の外れにあるところ。そうなんです。遥か離れた東京は武道館で、渡辺貞夫が100人のオーケストラを引き連れ3日間のコンサートを行ったその日。本来はそこにいるべきなのになぜか病院のベッドの上で一人寝ていました。

当時もちろん渡辺貞夫は既に大スターでした。DAVE GRUSINとのコラボを連発し、GREAT JAZZ TRIOと一緒にパーカーに挑んだり、世界のトップとの共演で日本のジャズの存在感を世界に向けて引き上げました。その上での100人のオーケストラとの共演! 一体どこまでの高みに駆け上がろうとしているのか! 大阪にいて横眼で眺めるわけにはいかない! 友人と一緒に3日のコンサート3日分のチケットを買うために新宿まで出かけました。当時はネット販売なんてないので、新宿駅構内にあるプレイガイドで、発売日の朝の9時から並びました。ああ、ああ、ああ、その気合を砕いたのが突然の発病でした。。。まあ、それはいいです。大学を卒業するとぴたりとおさまりました。

ライブ録音のレコードが発売されると、もちろん真っ先に買いました。残念なことに引っ越しが多くレコードをCDに替えてしまいました。今手元にあるのがなぜか廉価版のCD. 酷いですね。

正直なことを言うと、このCD, 家のコンパクトな機材では、1980年7月に連れて行ってくれないのです。当時のせつなさが蘇るからかもしれません。(いろんなことがありました)いや、そんなのは関係ない。やっぱり音量でしょうか。遠慮なしの大音量でジャズ喫茶でかけていただくのは、一体どこが一番でしょうか? 疑いなく渡邉貞夫は世界が誇るLEGENDです。それでも、まだまだ自分の中で全然吸収できていません。すべてのことがまだまだだなあ。。

コメント

タイトルとURLをコピーしました