南洋中華のバクテー(肉骨茶)も認知拡大!

旅・食

 南洋中華の人気メニューの一つとして、バクテー(肉骨茶)はかなり認知されてきています。そういえば数年前に上映された人気映画にも取り上げられましたね。しかしそのバクテーは、日本では多くが「シンガポール」のもののようです。

 そもそもバクテーのルーツは、肉体労働をする人々のエナジーフードとして、マレーシアKL近郊のKLANGが発祥の地と定説になっています。それ以降大きく①マレーシアバクテー(福建バクテー)と②シンガポールバクテー(潮州バクテー)の二派に分類されるようです。

 両者にはかなり大きな違いがあります。まずは色。①はスープの色がかなり濃い。②はかなり薄い。次にスープの香り。①は漢方の香り濃厚で、②は胡椒の強い香りが漂います。

①のマレーシアバクテー(叔叔肉骨茶)

②のシンガポールバクテー(マリナベイサンズにあるフードコート)

 他にも違いはたくさんありますが、両者の比較は古川音さんと伊能すみ子さんの下記に詳しいです。

Otoサロン「バクテー2種(マレーシア&シンガポール)を深掘り」

 さて、本日は、決して多くはないマレーシアバクテーの専門店が、東京の新大久保に開店したので、そのご紹介です。「マレーシアご飯」を愛するものとして、ぜひ頑張っていただきたいです。

 JR新大久保駅の西側すぐの小道を新宿方面に歩き1分強。地下に下ります。

 本日はセットで注文。「豚足肉骨茶セット」¥1,180。(写真下) 「スペアリブ肉骨茶セット」¥1,380。

 漢方のエキスが染み込んだ肉はどちらも柔らかく、スープと共に食べ進むと、エネルギーが体内に溜め込まれていく過程が実感されていきます。

 店には、その「漢方」が陳列。なんと13種類!

 さらに、あれっ、ご飯がとてもおいしい! まろやかで潤沢な出汁が贅沢に効いているようです。秘密を下記に発見!

(しまった!この秘密兵器はこの店の発案なのか聞き逃してしまいました)

 聞けばご主人はKLご出身。思わず「福建でしょうか」の問いには「広東です」。そんなに典型的にはいきませんね。南洋中華の特色は「出身地の民族性」と「その地の地域性」が複雑に絡み合うものと認識していますが、それでも、シンガポール、マレーシア共に福建、潮州双方からの出身者が多いところ(シンガポールは福建約40%、潮州約20%) で、バクテーでいえばシンガポール派とマレーシア派とに「地域性」が優先されてしまうところ、かなり奥が深そうで、興味が尽きないのです。

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