野外ジャズフェス

JAZZその他音楽

「一度だけ過去に戻れるとしたら、いつに戻りたいですか?」そう聞かれたら、私は迷う事なく、「1979年のLIVE UNDER THE SKYに行きたい」と答える。豪雨の中での熱演。年配のジャズファンに広くアンケートを取り、ジャズフェスでのNO.1を聞いたら、ぶっちぎりでの一位になるのでは、と私は思う。実は私は当時大阪で大学生していたので生の経験ではないが、CD、YouTubeで十分以上の熱気を何度も何度も受けて、「その場にいたかも」と錯覚をすることがある。

大阪でのフェスには何回か行った。就職で東京に移り、やはり少しの間は何度も出かけた。しかし業務で多忙になると、ぷっつりと途絶えてしまった。そうこうしているうちに、特に東京では野外での開催がたぶん難しくなって、屋内にせざるを得なくなっている。都市型ジャズフェス、と名前をかっこよくして。好きなものにはそれだって大歓迎だ。しかし残念ながらなかなか時間が取れない・・・・

さあ、これから少し時間ができてくるときに、一体どんな形でフェスを楽しもうか。

今年は話を別にして。来年の夏。夏でなくてもいいが、やっぱり、「野外」に拘ってしまう。今年のような酷暑だとさすがに考えるが、当時はそんなのは気にしなかった。昼過ぎの暑い時間帯に演奏は始まる。ビールがあればしのげてしまう。そして、夕方となり、涼風が漂い始める。この時間帯が何といってもベストです。夕焼け空が美しすぎる。暑いときはそれに負けない激しい熱演で興奮し、涼しくなると一息付くかのように、例えば優しい女性ボーカルで全身を和らげてもらう。そして暗くなり照明が入ると、正真正銘のクライマックスで改めて熱演に時の流れを忘れアンコールまでひたすら盛り上がる。

こんな時間は、今も、どこかで流れているのか、実はわかりません。「あの頃の熱気」は、今は少し違うような気がしてしかたがない。技術的にははるかに向上して、洗練もされている。しかし、目の前のものをすべて破壊するような爆発的なパワーに、あの頃はひたすら酔いしれていた。その後長い間「封印」してきた、そんな塊は今でも奥底には健在であるのはわかっている。

封印を解くタイミングをずっと狙っている。

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