ジャズ喫茶「私語禁止」への考察

ジャズ喫茶

「ジャズ喫茶に行ってみたいが何か怖そうで」という壁の一つは「私語厳禁」という仰々しいルールの流布なのではないかと思います。そもそも喫茶店に行く目的の筆頭は「会話を楽しむ」ことにあるような気がするので、それを封じられる気持ちは理解できます。

そもそも、このルールが出来上がったのは、60年代、70年代のジャズ喫茶全盛期の頃と言われます。当時はそんなに簡単に新譜を手に入れることは不可能でした。(今だって個人的な事情では大きくは変わりませんが・・(汗))。そんなときに「あのジャズ喫茶で聴ける!」。殺到し、食い入るように聴き入る。そんな状況では私語は出るものでもないのでしょうが、たまに出るとお客さん同士でのトラブルに発展するため、それを避けたいがためのルールであったようです(DUGオーナー中平さん談)。

今では時代背景が大きく変貌し、気合の入れ方はかなり違うかと思います。それゆえにルールを温存する必要も薄れ、多くの店で会話は可能です。(もちろん一般にジャズ喫茶の客のマナーは高く、騒ぐようなことはしない。) 今現在都下で禁止のルールを温存しているのは私が知る限り、早稲田のNUTTYさん、神田のOLYMPUSさん、四谷のいーぐるさん(コーヒータイム)(もらしがあればすみません)。それではなぜ未だに温存されうるものか? やはり、音楽への「敬意・尊重」ではないかと思います。映画BASIEで有名になったコピー、「その男はレコードを演奏する。」レコードをかけることが生演奏と同等に格上げ(?)されているとすればわかりやすいですね。誰だって生演奏の最中におしゃべりなどしません。

一方でもちろん楽しみ方への多様化は非常によいことと思います。気軽さと快適さを求めてジャズ喫茶を訪れる人にはそれにふさわしい店はたくさんあります。選択肢が多いのはありがたいですね。

ここでは、皆さんの思われるところを伺ってみたくて、敢えて、難しいテーマ(?)に触れてみました。何らかの形でご意見を伺えると非常にありがたいです。よろしくお願い申し上げます。

ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました