LCC+ホステル宿泊の人生初体験および諸注意点

旅・食

サラリーマン生活に終止符を打った後、新たな方向に向かうためのエネルギー創出のため、「人生初体験の旅」を行うことに決めました。2023年8月のことです。退職後は様々な手続き等々もありましたので時期は11月。期間は2週間。当初は業務での付き合いが深かった香港、深圳、シンガポールへの「〆」から始まったのですが、そこにペナンとホーチミンが加わり、すべてに「中華圏」という共通項があることからも、「南洋中華の食(例えば餃子他)」「朝食」「コーヒー」「中国寺院(天后宮等)巡り」などなど、テーマを多数作り上げ、時間があることからも(笑)、それなりの準備をいたしまして旅に臨み、11月19日に無事戻ってきました。

それぞれのテーマに対するレポートは一つ一つこちらに載せてきていますのでご高覧いただけると幸いです。

さて、何をもって「人生初体験」のインパクトにさせられるか?

これまで数十年間のサラリーマン経験で専ら海外系の業務をしてきたことから、海外出張はそれなりに経験積みました。1980年代バブルの終盤期も経ています。今思えば「貼り倒したくなる」くらい勘違いの鼻高々出張もありました。ラウンジで寛ぎ優先搭乗を行いジャンボジェットの2階席の階段を昇る。現地空港に着いたらタクシー乗り場に直行しきらびやかなホテルで悠然とチェックイン。

これらはすべてが「組織の傘」にあるものでしょう。その傘を離れたときに、一体自分に何が残っているのか?これにしっかりと向き合ってみたい。そのためにかなりの「対極」の旅をしてみたい。

飛行機は原則LCC. 宿泊はホステルタイプ。2人部屋ー8人部屋。時間を徹底的に有効活用したいため、ホテルはすべて事前に予約を入れました。12泊で2万7千円!平均@¥2,260。「バックパッカー」の経験のない私には十分な初体験です。*香港、シンガポールは一般で高額

LCCについてはプライベート旅行でも経験ありましたが、羽田発6:35の香港エクスプレス便からスタートすることとして、当然ながらホテル前泊を考慮しないため、「羽田空港のその辺で寝る」。これは初めて。驚くほど同類が多く場所の確保に苦労しました。そして朝日を浴びる航空機。十分にすがすがしく幸先よいスタートを切ることができました。

さて、そんな私の旅ですが、ここでは「LCC」「ホステル」の2点においての私の認識でのポイントについて触れてみたいと思います。

1.LCC

当然ですがチェックインカウンターは「隅」に置かれています。空港についてカウンターの番号を確認し、せっせと歩くことになります。その辺はまあしかたない。LCCでの旅で旅全体に影響を与えるのは「手荷物の重量制限」でしょう。制限はそれぞれのキャリアさんの規定で微妙に違いますが、多くが「7kgsの手荷物+ハンドバッグ等の小さな鞄」でしょう。旅の準備は、大枠を決めた後にここに移ります。かなりの「厳選」が必要です。(もちろん追加料金を支払うつもりであれば別です)

東南アジアのような薄着なところは比較的楽ですが、それでも「冷房ギンギン」がかなり多いため多少の準備が必要です。(ペナンの安ホテルには毛布、軽いふとん一切なくて冷房ギンギンであったため日本国内用の厚手パーカーが頻度高く重宝しました)

問題は、現地での荷物追加です。LCC旅では現地であまり買い物はしない前提だとは思いますが、それでも例えば友人と会う予定があったりして「手土産」をいただくこともあります。これが大変ありがたくも困る。ホテルで重量スケールを借りて(どのくらいのホテルで用意してもらっているのでしょう?)、せっせと何度も何度も荷物の詰め替えをしました(やむを得ず一部を現地処分)。それでも埒があかずに、裏技的に、ジーンズとコットンパンツを2枚重ねしたり(💦)、ポケットにできるだけ詰め込んだり・・・・最初からできるだけ7kg一杯一杯にしないほうがいいのですが、それでも予定外があれば「臨機応変」しかないように思います。(こんなに一生懸命厳選しても結局検量されないことも多かったのですよ。結果論ですが)

さて、食事です。LCCでは食事付きにはなりませんが、注文はできます。特に時間帯によっては機内で食事済ませられればありがたいことにもなる。香港ーペナンはAIR ASIAを使いましたが、ペナンに着いたのが15時で、イミグレに1時間かかり(💦)、基本的にはホテルに早くチェックインはしておきたいと思うので結局お昼を抜くことになってしまった。(こういうのを嫌がるのが硬直かも・・)。ナシレマ食べたかった・・・

もちろん注文しなくても、メニュー見るのも結構楽しいです。AIR ASIAには「COCONUT LATTE」なるものがあって、普段この種のコーヒー飲むことはにので、こういう時に飲んでみたい気持ちは実はありました。(探すのは足らなかったのですが南洋各地で見なかったなあ)

2.ホステル

そもそもなのですが、「ホステル」の概念が、東南アジアでは曖昧だと思います。「ホステル」と「ゲストハウス」の違いの説明もネットではありましたが、混同されているところもあります。特にアジア諸国では。基本的には「24時間体制のフロントデスクがあってセキュリティー対応されている」との認識なのですが、明らかにゲストハウスの範疇のところもあったなあ。

さてホステルの中で何を一番重視するか?(ここでは女性を別にします。)

Ⅰ やっぱり「シャワー・トイレ」ではないでしょうか。

ここはできるだけ口コミを見たほうがいいと思います。もちろん共同が前提です。シャワーとトイレは単独に分かれたほうが気持ちよく使えると思います。「便器ビチャビチャ」のところでは快適にはなれない。(最後のほうで、ホテル内をあきらめ理髪店でシャンプーだけしてもらったこともありました。これはこれでキモチよかったのですが・・)

お湯が出る出ないだってあります。私はどこも大丈夫でした。

シャンプー、リンス等は原則準備していく必要があります。

トイレについては、これは「延々と続くネタ」の筆頭でしょう。とにかくこんなに日本をありがたく思うことはないように思います。-もちろん高級ホテル、それと同等の施設を除きー

現地の習慣で水で流すのは理解できるのですが紙を一切使わずに大丈夫なのか、いまだに理解できていません。ひどい所では便座がなかったり・・・

私は、一応都心中心部に宿を取ったので、近辺の高級ホテルに朝一にお世話になることにしました。次はここに泊まるからね!

なかなか口コミでこの辺詳しく書かれないことが多いです。ある程度「郷に従う」のと、臨機応変しかないのでしょうか。もちろんこのくらいは気にしない猛者の方は別です。時間に余裕のある人は現地で「検分」してから決めることもできます。私などは「部屋がどこも開いていない」のを恐れるのですが、安宿であれば結構空いているものですね。(時期、エリア等でそうでもないかはわかりません)

Ⅱ セキュリティー

一応私がホステルを原則選んだのは「24時間のフロントデスク」を重視してでした。もちろん各部屋の鍵はあります。問題は部屋の中ですね。100均ショップで買える南京錠は必須でしょう。鍵付きのロッカーが常備されているところ、鍵は付いていないところ、ロッカーもないところ、様々でした。

「旅慣れたひと」には当たり前でも、結構見落として事故を起こしてしまうのが、例えば「シャワーの時に貴重品を部屋に置いて・・・・」でしょう。あくまでも原則的に貴重品は「肌身離さず」を徹底したほうがいいと思います。ホステル旅に限らず。

Ⅲ 洗濯

これがLCCに繋がるところなのですが「7kg枠」があって下着すら潤沢には持てません。基本的に私は現地で洗濯するのは一向に構わないのですが、干すのが簡単でないところがあります。同室のひとに迷惑になるのか・・・ペナンのホステルは「部屋干し厳禁」と大きく書かれていました。どーしたらいいの?って聞いたらコインランドリーの場所を教えてくれました。これはこれで解決ですね。でもペナンは物価比較的安くて400円弱でできました(洗剤、乾燥込み)が、シンガポールでは1,600円!くらいするところもあって、これは無理です。。ともあれ原則的には移動日前日を除きせっせと夜に洗濯をする。毎晩飲み潰れていたサラリーマン出張では無理でした。。

Ⅳ 電源コンセント

各ベッドの脇にコンセント付けてくれるところはありがたいのですが、部屋の隅に複数、というところもありました。これは困りますね。携帯電話をあまり離れたところに置いて寝たくはない。モバイルバッテリーだけ充電しておくとか。でも結果的には何とかなりました。

Ⅴ 同室の方とのコミュニケーション

ホステルなりゲストハウスの利点の一つで、実際期待感が大きかったです。「酒盛り」になったり。。

でも私の場合は毎晩帰るのが遅く「部屋では寝るだけ」であったため、同室とはほとんど挨拶だけ、となり残念でした。一回だけでしたが、挨拶しても無視された・・・ううううんんん

唯一、香港で同室だったフィリピンのビジネスマンは「日本最高!」を繰り返す日本びいきで、話が盛り上がって楽しかった。香港最終日早朝移動前に計算間違い等で手持ちの香港ドルが少々足らないことが判明し、苦吟していたところ、私の日本円を快く両替してくれました!ありがとう!!

同室はまさにケースバイケースで、口コミで参考にするものではないので「運」になってしまうのでしょう。

こんな感じで飛行機での移動と宿泊を続け、無事に日本に戻りました。かなり走り回った旅でしたが、無事に帰ることができたのも各地の中国寺院参拝の加護もあったのでは、と一部ですが真面目に考えております。

たぶん当初の目的の一つである「人生初体験」へのインパクトは十分に得られたと思います。

自分を軽くすることができた。

これ以降の旅はどういう設計にしていくか?それはこれからですが、とにかく楽しい旅を作っていきたいと思います。「明日の自分」に出会うために。

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