喫茶とCAFE

旅・食

コーヒーが好きです。初めて飲んだのはたぶん中学生の時。もちろんインスタントでした。高校受験でたいして受験勉強しませんでしたが、ごくたまに母親が夜、インスタントのコーヒーを淹れてくれたのは覚えています。

高校生になってから、結構好きになり、喫茶店に行くことと、自分で淹れるのが両立された。自分で淹れるのは簡単なペーパーフィルター式。以降多少トライは他の方法で取ったこともありますが、圧倒的主体はペーパーフィルターです。これだけは空白もなく、これまでずっと継続しています。40年以上!食べるとかご飯を食べるといった基本的な生活習慣を除き、「嗜好分野」ではジャズと共に最長かつ最多ですね。

さてさて、そこに、一年少し前でしょうか。加わった兵器が、「ミル」です。高校生の時に自分で買ったことがある。そののち家族を意識して電動が加わった。どうしても手動は面倒なので電動に移行してしまったようです。あのときの手動はどこに行ってしまったのかなあ?電動だってどこかに行ってしまった。スーパーで、野菜と同列の感覚で置かれた、挽かれて山積みされた袋から選ぶ。それでもよかった!

さあ、その手動ミル。ほぼ毎日活躍しています。朝、起きるのは私が一番早い。まあ、いろいろやることはあるのですが、一つの核が、やかんに湯を沸かし、同時にミルに豆を入れて「ガリガリガリガリ」を続ける作業。豆が挽かれるときに周りに広がる香りと、沸いたお湯でコーヒーが淹れられるときに広がる香りとは違うんですよ。ここで何度も「破壊と再生」が登場していきますが、前者が破壊の香り、後者が再生、なのでしょうか。再生のほうが時間をかけます。ゆっくりゆっくりと、芳醇な香りが周りに広がっていくのと共に、自分自身の再生の新鮮な感覚が備わり、その日一日のエネルギーに転嫁していく。

こんな感じで「生活様式」を微妙に転換できたのも、一つの「還暦前後の転換点」だったのでしょうね。「回帰」を存分に楽しませてもらっています。ミルの調達には、都内でも有名な、いわゆる「スペシャリティーコーヒー」を扱う店まで足を延ばしました。「生産者としっかり繋がる」店ということです。店内に入ると、存分に「ワープ」を感じることができます。残念ながら豆の買い足しは、近所の人気のある専門店で済ませていますが、正直なところ、ここではワープまで体験できない。もう少し余裕ができると、定期的にワープを体験しにあの店に行くようにしたいなあ!

そうそう、タイトルにした「喫茶とCAFE」は、もちろん、喫茶が私にとってのワープの対象、ということです。

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