朝の通勤路を歩きながらこう考えた。
「朝聞くのはやっぱり破壊力のあるのが一番だな」
「縦軸に破壊力、横軸に芸術性で(便宜的に)音楽をジャンル分けしたときに、横軸はそれぞれが千差万別だけれど、縦軸はジャンルに関わらずほぼ共通の快感が得られるものだな」
「健全な破壊は再生を伴う」
私の音楽嗜好歴はビートルズから始まりましたが、同時代には乗り遅れています。70年代ハードロックはかろうじて「同時代」といえて、未だに熱くなれます。ここから始めても構わない。LED ZEPPELIN, ROLLING STONES を双璧にして、その他その他その他。もう少し経験してくると、FUSION (最初はCROSS OVERなどと呼ばれていた)に走り、WEATHER REPORT を筆頭にその他その他その他。FUSIONでは括れないですがぜひ入れたいのが TONY WILLIAMS。新しいところでは何といっても上原ひろみさん。
どうですか、これらすべての「破壊力」。毎朝聞いていて共通性を感じます。一度乗ったら、「血」としか言えないほどに、溢れにまかせたパワーで疾走し、山の高みを一気に駆け上がる。他方の芸術性はそれぞれ全然違いますね。
破壊力をけん引するのは何といってもドラムです。これが見事に共通項。そこに刺激を受けた他のミュージシャンの芸術性が、音楽の個性を作り、私をいつになっても虜にして離さない。ありがたいことです。
60年も生きて、いやになるほど身の周りを守りで固めてきました。もういいじゃあないですか。恐れずにいろんなものを破壊したい。気持ちよく昔に戻ることができます。そして必ず再生されます。
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