アジア諸地域の朝食を考える

旅・食

皆さんは毎朝どんな朝食を取られているでしょうか?

私はここ45年くらいでしょうか、パン食でしかも一人暮らしもそれなりにあって面倒なのでコンチネンタルの簡単な朝食がずっと習慣になってしまっています。

そんな中「中国人は朝もしっかりと食べる」という話をよく聞きますし、「ガチ中華」がもっと浸透してもらいたいと願う身で、今回の東南アジア諸国の旅をする際に、各地の朝食について、上っ面ながら見てくることにいたしました。日本にも広がるのを願うと共に、できれば取り入れたいという思いで!

まず、それぞれの地でのごく一般な朝食(外食)で自分が気に入ったものは何か?

結論から行きます。

1.香港=お粥(Canton Porridge)

妹記生滾粥品(MuiKee Congee)

No.1,烏賊粥HKD50を頼んだら「ない」ということで、7の豚肉ミートボール粥HKD41を注文しました。

各種WEBで絶賛されている店で、期待以上、ほぼ感動しました。数時間煮込んでお米の原型を留めず、何かとろけていく自然食品を食べているような満足感です。

料金は日本円換算で¥800弱。

ちなみにもう1件前の日の朝に行った「海皇OCEAN EMPEROR」で朝のセットメニュー、「かぼちゃ粥+香港焼きそば」がHKD35 というところから、MUIKEE のイメージが付きます。それでもぜひまた行きたい!

かぼちゃ粥 OCEAN EMPEROR

なお、お粥は広東粥(Canton Porridge)と潮州粥(Teochow Porridge) とに大別される、と聞きました。他にもシンガポールで「海南粥」を経験しましたし、逆に潮州粥は諸事情で経験できませんでした。(イメージは理解できます。)そもそもただのプレーンな白粥(もちろんポピュラー)はどちらにも入らないでしょうし、どの辺から「特徴的な」お粥と呼べるのか、まだまだ研究が必要です。

住所=11-12,3F, Fa Yuen Street Market, Mong Kok, Hong Kong (MTR旺角から徒歩5分程度。ただし入り口が探し辛いです)

営業時間=7:00-15:00

定休日=火曜

2. 深圳=各種屋台風?

深圳での朝食は事前準備ができなかったところです。GOOGLE では非常に限定的にしか探せないです。口コミ情報もしくは現地調査。

羅湖というエリアの老街・東門歩行街(若者を中心とした繁華街)に、朝8:00 くらいに行ったのですが、朝食を食べられるところは意外に限られていました。結局小さな店で店内で料理を準備し食事は店の外に何客か置かれたテーブルで取る、といったスタイルの店が主体のようです。

豆乳、油条(中国風揚げパン)、例えば小籠包で合計13元。(270円前後)

その翌日は泊まったホテルの近くの類似のスタイルの店。

豆乳+点心3品で8元(200円前後)(他でも小吃しました)

店内にも少しのテーブルがあるのですが、おもしろいことに、大勢が相席してもできるだけ外の席を好んでいました。また、さすがキャッシュレス社会!失礼ながらこの手の店でもQRコードで注文と決済ができるようです。

しかしながら、深圳の急速な社会の発展に驚かされてばかりなのですが、「朝食文化」にはまだ届いていないようです。随分昔ながらの光景と変わっていないように見えるところが非常に多い。ただ、もっと、他地域のように、「主張している店」があると思うのですが、それをネット等で広められて欲しいものです。また、中国は広大な地で、深圳はごく一部の地域(それでも歴史的な事情があって中国全土からに近い集結の地となっているため、比較的全体像が見えやすいと思います)につき、もっと広い地での研究を継続していきたいです。

3.ペナン=飲茶

大東酒楼 Tai Tong Restaurant

ペナンの中心地ジョージタウンは比較的狭いエリアでかなりのところに徒歩で回れます。その日は朝6:00頃から散歩がてらかなり歩きました。もっと開いているところがあるか、と思いましたが、そんなには開いていない。目についたのが飲茶の店数件とYouTubeでも紹介されていたローカルな店。その日はネットでも大絶賛の「大東酒楼」に行きました。6:30開店の少し前に開けてくれていて、すでに何組かは朝食を始めていました。注文しやすい飲茶のスタイルです。並んでいるお皿から気に入ったものを選ぶ。値段は聞けば教えてくれる。何種類かに分かれていて、最初に渡されたオーダーシートに、注文ごとに数量をチェックされる普通のスタイルです。

大東酒楼は朝から日本人客も見られるほど観光客も多いようですが、他の数件のよりローカルな店は、ローカルなお客さんに見られ、「ペナンの朝食は飲茶!」と致したい次第です。そもそも飲茶はもともとが「中国茶を飲みながら点心を軽くつまむ。新聞を読んだり友人と談笑したり」といったスタイルのため、朝食にぴったりと思います。ぜひ日本にも持ち込んでいただきたいものです。そうはいいながら飲茶の空気は圧倒的に香港が突出していると思います。気の合った大勢で席を囲み、好きなお皿を取り合い分け合って、遠慮せずにいつまでも話し続ける。たとえ華僑華人の国であっても、全く同じように持ち込むのは厳しいのかもしれませんね。それであっても大東酒楼にはぜひまた行きたいです!

点心4品+お茶(プーアル)=MYR26.2 (約¥850弱)

住所    45 Lebuh Cintra, George Town, Pulau Pinang

営業時間 6:30-14:00, 18:00-21:30

祝日 月曜日

--シンガポール編とホーチミン編、および纏めを別途いたしますーー

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