2020年10月10日(土)外は台風の冷たい雨でしたが、週末の午後の楽しい時間を四谷いーぐるで楽しませていただきました。関係者の皆様、大変お疲れ様でした。
文学界特集号は、前評判も高く、遅れてはだめだと書店に予約し、発売日に早速購入、熟読しました。本日のトーク会はその特集の流れに概ね乗ったものでしたが、膨大な取り上げゆえとても網羅はできません。この私の小稿など更に「ごく一部」となってしまいます。
いきなりの結論。菊地成孔さんの「まとめ」が一番的確ということです。「ジャズと文学が関係する重要なムーブメントは「村上春樹文化圏」と「山下(洋輔)・筒井(康隆)文化圏」以外にはない」
この二つの文化圏へのそれぞれの人の関わりは、ひとそれぞれ、ということですね。私の場合は、村上文化圏は小説分野ではかなりのファンなのですが、ジャズへの嗜好は、年代的なものだと思いますが少し異なります。山下・筒井文化圏においては、山下さん(およびその一派?)のジャズとエッセイは大好きなのですが、筒井さんの小説は一部を除きそんなに縁はなかった。ただ単にひとそれぞれ、ということですね。
本日の発見です。少し若い世代に範囲を広げると、村上文化圏はずっと現在進行形といえるが、山下・筒井文化圏は、少し降りてしまっていて、そこを菊地成孔さんがトリオになって(?)引っ張っているそうです。そうだったんですか!
他にも、膨大な検証の通りに、JAZZと文学との関係性を一人(複数でも)考えるのは非常に楽しいものだと思います。新たな文化圏が形成されていくのを楽しみにもできます!!
いーぐるさん、僅かしか参加はできていませんが、この種のイベントを頻繁に開催されていらっしゃいます。素晴らしいです。
本日かけていただいたCD(備忘)
STAN GETS 『FOCUS』 HER
JACK MCDUFF『DOWN HOME STYLE』 THEME FROM ELECTRIC SURFBOARD
MILES DAVIS 『MILES IN THE SKY』 STUFF
筒井康隆文明『バブリング創世記』
CHARLIE PARKER
BEN WENDEL (MICHAEL MAYO) 『HIGH HEART』
MARIA SCHNEIDER 『DATA LORDS』 SPUTNIK
コメント